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心に残った1冊 [その他]

 本屋さんでこんな表紙カバーがかぶさった文庫を見かけたことはないでしょうか?
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 昨年、岩手の「さわや書店」さんの企画でタイトルや作者を見えないようにして、店員さんがお勧めの本をPRするという企画ありまして、ニュースなんか見ると他県にも波及したのかなと思っていましたがどうだったんでしょうか?
 私が購入したお正月にはその本の正体はすでに発表されていたので、カバーにも「殺人犯はそこにいる/清水潔」とタイトルと作者名も印刷されいます。子供の相手をしながら少しずつ読み進める感じだったので、ようやく読み終えました。
 この本に出てくる菅谷利和さんというお名前は頭の片隅にはありました。本を読みはじめて、「冤罪で大変な思いした人だった」と当時のニュースも思い出しました。でも、本の内容はもっと深刻なものでした。近隣地域で起こった連続幼女誘拐殺人の取材に基づいた内容でした。
 菅谷さんの心情、報道の在り方、公権力の見えない部分、被害者遺族の方々の生活、そして「菅谷さんに代わる真犯人がまだ捕まってない」という現実・・・。冤罪で苦しい生活を強いられた菅谷さんに対してはもとよりですが、我が子を失ったご遺族のお気持ちを考えると胸が苦しくなりました。
 この本に書かれている経緯や真犯人についての考察が全て真実かは私にはわかりません。でも、社会で起きていることにもっと深く関心を持ち、良い意味で真偽を疑ってみる姿勢は大切にしようと思わされる1冊でした。
 今さらですが、お勧めです。